エンターテイメント的小説ゲーム
『ファントム』の脚本は多分に小説的である。それは活字離れが進んだ昨今ではマイナスな要因となりうるだろう。 しかし読み続けても決して苦は無いはずだ。文章のリズムとストーリーのテンポが心地よく感じるだろう。 それは脚本家、虚淵玄のテキストはエンターテイメントにあふれているからだ。 キャラを際ださせる印象的なセリフと、目が離せなくなるような展開が、活字嫌いな人間をも虜にする。 この絶品な台本に、豪華なベテラン声優陣が声を当てるのである。十数時間におよぶプレイ時間も、きっと短く感じるはずであろう。
単なるハードボイルドではない
虚淵いわく「この作品はジュブナイル」である。主人公は記憶を奪われ、 殺し屋として教育される。 過酷な日々。 逃れられぬ運命を悟り、前向きに生きること選ぶ。プレイヤーは玲二にシンクロし、 選択肢の重さを感じながら慎重に選択して、 玲二と共に成長していく感覚を味わうことになるはずだ。 それがこのゲームの狙いである。